2015年5月29日金曜日

LINE Creators Market顛末(その2:販売開始編)

以前、ブログを始めた頃にポストしたLINEスタンプの顛末だが、前回の続きがいきなり販売開始からになってしまうほど、ブログをほったらかしにしていましたごめんなさい。

しかも、販売はすでに一ヶ月以上前に開始しており、特にマーケティングなどもしてないくせにナゼか売上が立っているという状況。

ちなみに、販売しているのはこんなの。



あえて「買ってください」とは言いませんが、買ってくれたらそりゃ嬉しいですね。
ただ、買ってくれたらなんかします、とかいうキャンペーンは行っておりません念のため(笑)

さて、繰り返しになるが前回のポストは随分前の1月下旬。この時点では、うしまみれスタンプが申請済(12月中に申請)、ちっちきちゃんスタンプは申請直後だった。
そして、もう1種類準備をしていたが、こちら側でネタ切れになっており、申請をしていない状態(それが今現在も続いているのは内緒)。

そして、販売開始が4月中旬だったのだが、その間に各1回ずつ却下(リジェクト)を食らった。理由はどちらも、背景色等の処理がキチンとできていないこと。
ちなみに、他のクリエイターたちのリジェクトの理由を検索してみると、それ以外の理由が意外と多いようで。

似た画像が多い、アスキーアートだ、性的表現、使い道がない、などなど。

同じ構図で文字だけ違う、とかスタンプとして意味がないように思うんだけど、それでも作ってリジェクトされている人、意外と多いのね。
アスキーアートや性的・暴力表現はともかく、「使い道がない」スタンプを作る理由って・・・。

それと、やはり、背景色等の画像処理レベルでもリジェクトは多いようですな。

要するに、リジェクトが起こりうるのは、
・スタンプの企画内容に問題がある
・スタンプの作成過程で問題がある
という流れなのでしょうね。企画自体がキチンとしていれば大丈夫、という見方もできますが。

で、実は二つのスタンプが審査を通ったのはほぼ同時で、数日違い程度。だから1月からと考えて、申請から審査通過(販売開始は通過直後)までほぼ3.5ヶ月かかってる、と考えてよい。
ちなみに、2月からスタンプの収益分配率が変わるというタイミングだったので、1月中にスタンプの申請が殺到したと予想されるが、それでもこの程度で審査通過というのは早い方なのか。

さて、販売開始以降のお話だが、販売当時は、自分(たち)自身も、まぁ売れるとも思っておらず、自分たちのために作ってみよう的な要素も大きかったのでキチンと売り出すこともせず、あえて言うなら嫁が自分のブログに書き込みをちょっとした程度だった。
もちろん、自分たちは夫婦のコミュニケーション用に即購入するわけだが、売上なんて気にもせずしばらく放置していた。

すると、5月に入って、LINEからメールが。売上がたちましたよメールだったのだが、そりゃ夫婦二人で買っただけなので、大した売上でもなかろう、と思っていたら。

「スタンプ2つで1,500円の売上でーす」

はぁ?

細かく言うと、スタンプ1つ(1セット)は50コインで販売される。1コイン税込1.47円が基準。うち、半分がこちらの売上になるので、2人が購入すればスタンプ自体の売上は294円、こちらに分配される売上は147円、ということか。実際にはボーナスコインなんかもあるので、もう少し割りを食うと思われるが。

#その後よくよく調べてみると、スタンプの販売経路で値段が微妙に異なるようで。
#スマホだと50コイン(=120円)、PCからだと120円。
#後述のように、海外でも販売しており、為替レートやら何やらが絡む。
#売上分析という観点からみると非常にわかりにくい。

いくつ売れたのかとかいまいちわかりにくいのだが、単純に売上1500円を倍にして、1セット100円で販売した、と計算するなら、30セット売れた、という計算。へぇ。4月は半分くらいしかないのに30セットも売れたんだぁ。

スタンプ販売数はわからないが、スタンプの利用状況は各スタンプで(セットではなく一つ一つのスタンプで)送受信の数がわかるようになっており、そこからどのような使われ方をしているか、そして、どこの国の人が使っているか、ということが類推できるのだが・・・。

なぜか4月中、台湾で送受信数が多い。ということは買った人も台湾の人たち?
(LINE利用者数2014年7月末時点公式発表・・・日本:5200万人、台湾:1700万人)

ちなみに各国人口当たりの利用率を概算すると、日本:1億2700万人なので約40%、台湾:2300万人として63%となり、普及率と同義と考えれば、台湾の人たちは結構つかってるんだな、と。

まぁ、そうは言っても結局1ヶ月で数十セットしか売れないわけです。何もしてなければ。
だから、マーケティングが大事、と言いたいところだが、個人的にはLINEスタンプについては何もしなくていいかな、と思っていたり。
理由は簡単。世界的なマーケティングなんてできないから(あくまでも個人レベルでは、という意味)。

売上が日本以外の国で立っていた、という事実から考えられるのは、
・LINEの新作スタンプを紹介しているなんらかの媒体が日本以外にもあると考えられる
・日本以外の国で利用率が高い国が存在する(台湾以外にも、タイで40%の利用率が高い国)
・スタンプ自体は言葉の壁を越える(というか、超えられるようなスタンプを作るべき)
・日本に限らず、スタンプの「口コミ」は存在しているはずだ

と、ちょっとまとまっていない考察ではあるが、今後のスタンプの作り方や売り方の参考にはなりそう。
・スタンプは文字より絵。絵だけでなんらかの表情を表しているだけで十分使える
 →スタンプの絵はほぼ同じで吹き出しの文字だけで差別化しているのはまぁリジェクト対象だけど、そんなレベルじゃ売れない
・クオリティ重視。よく練られた企画があればこそ(どちらのスタンプも基本は夫婦間でのコミュニケーションツールとして作っていた)
 →売れるものを作るのではなく、使いやすいものを作るのが基本で、使えない(=使い所が少ない)スタンプは売れないしリジェクトされる
・でも質より量かも。マーケティングをしないのであればいつかは忘れられていくはず。新しいスタンプを定期的に売り出す必要はある
 →一攫千金は運。バズることを前提にマーケティングするのは大変。だったら新しいのを定期的に作るのがいいんじゃないのか

まぁ、面白い収益の仕組みであることには変わりないし、なんとなく稼げるというのもネタとしてはアリ。
だが、こいつで一攫千金はおそらく期待薄。もう少し長い目で収益を見ていきたいとは思っているが、果たしてどうなることやら。


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