2020年3月5日木曜日

ブログ移転しました


https://racchie.hatenablog.com/

はてなブログに移転しました。

このブログで昔書いた記事は残していますが、一部(確か数記事くらい)再編集して新しいブログに載せていたりします。

と言うか、移転して(と言うか新しいプラットフォームでブログ運営を始めて)もう2年近くになるのですが、まさかこんなに続くと思ってなかったので前のブログ、つまりここに「移転しました」的なことも書かないまま時が過ぎました。

相変わらずくだらないことばかり書いていますが、ぜひご贔屓いただきたく存じます。

みうら

2016年7月19日火曜日

(ジャンクの)初代Mac Pro復活顛末

今年の春頃に、たまたま立ち寄ったHard OffでMac Proのジャンクが3,000円で売り出されていたので即買いしたのですが、数ヶ月してやっと復活、起動からちょっとした改造まで時間(とお金)をかけてみたのでその顛末を簡単にまとめておきます。

まず、購入したジャンクのMac Pro本体。筐体の一部分が歪んでいて、脚がグラグラとしている状態でした。それが安い原因かと高をくくっていたのですが、購入後に家に運び込んでいろいろと確認して見ると、パーツがいろいろとないことに気が付きました。
・メモリはライザーカードはあるもののメモリは全部抜かれている
・HDDとグラボが見当たらない
・AirMac ExtreamカードとBluetoothカードもついてない(オプション品だったようで)

筐体の問題はとりあえず放置し、動作さえすればいいや、と電源を入れてみるのですが、起動音が鳴らない。Macの場合、最低限のハードウェアテストが完了すると起動音が鳴り、そこからHDDのブート領域を読み込んでOSが起動する、という流れになるはずなので、起動音がしないということはハードが足りてない、ということになります。

そこで購入したのは、
・メモリ:16GBが8,000円くらいで売っていたのでAmazonで購入
・HDDのマウンタ2つ(3,000円/個)。アキバの専門店(バカンだったか)で購入
・グラボ:このマシンで「使える」とネットに書いてあったGTX 460を近所のHard Offで(5,000円)

で、ポン付けして電源を入れてみますが、やっぱり起動音がしない。

ダメ元でAppleのサポートに電話を入れてみます。もう10年前のハードなのでサポート外ですが・・・、と前置きをされたうえで、問題となりそうな点を細かく確認してもらい、結果、ロジックボードが問題なのでは?という結論に落ち着きました。

と言っても、ロジックボードの修理を依頼しようとするとびっくりするほどユートピア高価で、ここで断念か、と思ったのですが、自分で交換できるなら、とネットで調べてみると、ebayで6,000円(ただし輸送費も同じくらいするので結局12,000円)で完動品を売っていたので即ポチ。

半月くらい待ってロジックボードが届いたので、入れ替えて見ましたが状況は変わらず、Appleサポートと話をしていた時にもう一箇所疑わしい点としてあげていた(結論は上述の通りロジックボード)グラボが問題ではないかと考えました。

ちなみに、先に買ってあったグラボは完動品であることはわかっていたので、問題は「相性」と言うか、そもそも初期状態で認識するグラボは限られてしまう(基本Macはハードウェアのユーザによる交換を想定していない)、ということではないかと考えました。

しかし、このMac Pro用のグラボ、中古市場ではこれもびっくりするほどユートピア高価。ebayでも結構な高値で取引されていたのですが、たまたま安い(それでも3,500円、しかもこれまた輸送料が同じくらい)のを見つけてポチってみました。

そして半月後、届いたグラボを挿して電源を入れると、「ボーン」起動音が鳴った!

結局、問題点はグラボだった、ということになりました。その後はOSをインストールしていろいろとアプリ入れて、・・・となるのですが、このマシン、通常であれば最新のOSX(El Capitan)に対応しておらず、普段使っていたアプリがほとんどインストールできないことが判明しました。

そこで、ググってみるとどうやらちょっとしたゴニョゴニョをするとインストールできるらしいという情報が。試してみると簡単にEl Capitanにアップグレード完了。

そもそもこのマシン、メモリは16GB積んでるわ、CPUもXeonの2コアx2だわ、10年落ちのマシンの割には今でも通用するレベルのスペックだったりするんです。起動もHDDなのにかなり早いですし、反応も全然良い。

ということで、結局いくらかけたかをおさらいしてみると、
・筐体:3,000円
・メモリ:8,000円
・HDDマウンタ:6,000円
・グラボ1:5,000円
・ロジックボード:12,000円
・グラボ2:6,000円
・AirMac Extreamカード:2,000円(動作確認ができた時点で別途Amazonで購入)
トータル:42,000円

個人的にはロジックボードはいらなかった気もするのですが(元のロジックボードで動作確認してないですが多分・・・)、それでも完動品の中古でも20,000円弱するし、アキバで買ったら倍するし、と、わりと最低限の投資で動かせるようになったので満足していたりします。

それにしてもこのMac Pro、ファンが強烈に回るんでうるさいですよね。これはディスプレイを外してどこかの部屋に置きっぱなしにしようかな。

2016年5月10日火曜日

ChromeOSを試してみる(その2:考察編)

さて、繰り返しになり恐縮ですが、普段の仕事はMacを中心に動いています。ブラウザはMacにインストールしたChrome。スマホはiPhoneもAndroidもMacに繋いでいます。特にiPhoneはMacのiTunesと紐付いており、大量のメディアデータがMacのHDDに格納されています。

スマホアプリ開発は、最近はJavaFX(Android)がメインなので、Android StudioとiPhone用のXcodeが共存していますが、一応HTMLアプリ開発もできるようなアプリも入れてあるし、ゲーム開発用にUnityもインストール済です。

Windows系の開発に限ってはWindowsを使うことが多いので、これはサーバーに展開してある仮想OSを使用しています。実はMac版Officeのマクロ開発も大半をWindows側で行い、Macでは動作テストのために使うのが、仕事のしやすさの点では個人的なオススメです。

文字を打つ仕事、例えば議事録作成やドキュメント作成、アイデア出しのノートなどがありますが、これはその時々で使うツールがいろいろあって、しかもMacとWindowsで別のものを使っていたりして、いわゆる「節操のない」状態です。ただ、アイデア系は基本Evernote、開発系ドキュメントはOnenoteに集約しているような感じではあります。

実はテキストエディタはそこそこ高機能かつ無料のモノをMacもWindowsも入れていて、シンタックスハイライトと行番号表示がマストだったりします。

画像加工に関しては、MacにPixelmatorが入っており、基本はこれひとつでまかなっています。

ついでに趣味レベルの話まで深堀りするならば、
  • Garagebandでギターとつないでいる。MIDIもつなげる予定。
  • ビデオデータの編集はiMovie。
  • ラジオ録音は自分で作るまではWindows版のソフトを使用。Radikoolが今のところ自宅環境で動くもの。データの編集はする予定もないが、するならiMovieあたりか。
  • 音楽を聞き流す場合はradikoやらNHKやらAFN PACIFICやらと、要はブラウザから起動させられるものが半分、Google Playミュージックが4割、あとはiTunes。
  • ビデオの再生はAppleTVがあることもあり、iTunesからの再生。
  • あと、Kindleを使っていて、たまにそれを見ながら仕事だったり暇潰しだったり。
といったところです。これらがどの程度までChromebookに置き換えができるか、または置き換えないまでもリモートで使える範囲によっては、Chromebookがメインマシンとして使えるかどうかが決まってきます。

そもそもの話ですが、Chromebook/boxで(現状)絶対にできないことは何かを分かる範囲で列記しましょう。
  • Windows用、Mac用のアプリは「インストール」できない
  • 「デスクトップ」が存在しない
これだけのようです(笑)
とはいえ、これが大問題になるのだったらそもそもChromebookなんて買っちゃダメ、って話ですよね。例えば自分の例で言えばPixelmatorが使えないからChromebookは(だけでなくWindowsも)使えない、とか。いや、代わりの何かを探せばいいんだったらどんなに手間をかけてもやりますよ私。

次回からはこの「絶対できないこと」に対して解決策を提案してみましょう。

2016年3月28日月曜日

ChromeOSを試してみる(その1:導入編)

事あるごとに書いている気もしますが、私のメインマシンはMacです。が、最近になって、仕事がWebブラウザ(Chrome)だけで完結することが多いと感じるようになりました。メールはGmailだし、仕事もWebで受けてるし、業務上Salesforce案件を受けることもあるので使うし。調べ物はGoogleで、本を見つけるのはAmazonだとか。

そんな状態だと、Macはずいぶんオーバースペックだと感じるわけです。そのくせメモリは食うしたまにしか立ち上げないソフトも多いし、と、なんならMacをサブマシンにしてChrome OSをメインにしてもいいではなかろうか、と考えるようになりました。

そうなってくると、どうやって安価にChrome OSのマシンを入手するか、と仕事の合間に考えていたのですが、よく行くリサイクルショップ(ハードオフさんお世話になっております)でちょっと古めのWindowsマシンを買ってOSを入れ替えるのが安直ではあるがお手軽なテストには向いているだろうな、と。ただ、実際のChromebookやChromeboxはSSD搭載が基本で、売りのひとつとなっている高速起動はSSDの採用にも起因しているわけで、古いマシンだと結局改造が必要になり、何だかんだでコストがかかるしなぁ、と物色していると、なぜか一台だけ出物があったんです。Chromebookの。

即購入(笑)

日本では発売されていない、東芝のChromebook2。英語キーボードでしたが、個人的には問題なし。

とは言うものの、その頃の仕事はWindows、しかもExcelマクロのコーティングの仕事がメインになっていて、マシンのテストをしている暇は全くない状況。しばらく放置してありました。それでも、今後のことを考えつついくつかの仕込みはしておきました。

・IMEをGoogle日本語入力に変更。
 それまでは各OSに付属のものWindowsならMS-IME、Macならことえりを使っていました。理由は簡単。不満がなかったからなのですが、いっそのこと共通化してしまえばいいじゃん、と思ったので、Macとメインで使っているWindow(8.1)にインストール。
・Googleリモートデスクトップのインストール
 現状Macから仮想環境への接続はMicrosoftのリモートデスクトップクライアントを使っていましたが、ChromeOSにはそれがなく、他にリモート接続の選択肢がないので、とりあえず入れておきました。
・Googleクラウドプリントの設定
 ChromeOSは家のなかのネットワークにあるプリンターに直接接続できないようで、この設定は印刷したい場合必須。プリンターからの設定です。

時は流れ・・・、と言っても購入から1ヶ月後くらいでしょうか。マクロの案件が一段落したので、Chromebookを少し弄ろうじゃないか、と考えたのですが、メインのMacはiMacで、しかも仕事用机の面積の大半を占めていて、しかもキーボードも大きいのに替えたばかりで、13インチのノートパソコンどころかマウスすら置く場所はない有様。マルチディスプレイにしてあるのでサブディスプレイにChromebookのHDMI端子を繋げてiMacの背後に半開きで置いて、キーボードとマウスを切替器に繋げて入力を切り替えて使えるようにしてみました。

さて、どうなることやら。

追記:Chromebook/Chromeboxは開発者モードなどにはせず、通常の状態で運用するのが目標です。実は開発者モードにすることでいろいろなソフトをインストールすることができ、多少は自由度が高まるのですが、その分セキュリティ面でのリスクや突然動かなくなったりするリスクもないとはいえません。店で「吊るしの」商品を買ってきてそのまま使いたいじゃないですか。Windowsだって基本そうですし。

2016年2月19日金曜日

MacにWindowsキーボードを導入した顛末(その2:キーボード設定編)

以前、Microsoft謹製のキーボード、Microsoft Natural Ergonomic Keyboard 4000をMacにつなげてみた話を書きました。

本当は設定云々以前に、そもそもの購入のきっかけとなった手首の痛みの話を先に書くべきですが、まぁ1週間程度で劇的に良くなるわけでもなく、もっと言えば、エルゴノミックキーボードなんて眉唾だ、という説もあるわけで、この辺はまた後日お伝えしたいと思います。

さて、本題のキーボード設定です。これも前回書いたとおり、Windows用キーボードをMacで使うために、キーマッピングを一部変更する必要があり、そのためのツールとして2種類のアプリを導入します。そのうち、「Seil」はCaps Lockキーや、IME変更用のキーあたりをカスタマイズするもので、設定内容もそれほど多くなく、アプリダウンロードサイトの説明だけで事足りるのですが、もう一つのアプリである「Karabiner」が、いい意味で「厄介」です。カスタマイズを広範囲にできるのです。

では、ざっくりとカスタマイズした内容を説明すると、
・キーボード最下列の修飾キー群をMacキーボードと同じ並びにする
・Macキーボードには存在しない「半角/全角」キーを、IMEの切替用に(普段使わないが)
・リモートデスクトップで使うキーのカスタマイズ
です。そしてこの中で一番「厄介」なのは、リモートデスクトップ用カスタマイズです。

実は、このアプリは、Macのアプリ単位でもキーの配列を変えることができる機能が通常で存在します。また、更にコアなカスタマイズを、設定ファイルを作ることでできるようになったりするのです。非常に便利。

まずはこのサイトを参考に、リモートデスクトップのみで機能するキーマッピングを設定、更に、リモートデスクトップ先でのIME切替をMacキーボードの「英数」「かな」(それぞれWindowsキーの「無変換」「変換」に割り当て済み)に『Windows側で』アサイン、ひとしきりプログラミングをしてみると、ほぼ完璧に普段通りのキーマッピングが再現できました。スゲーよ先人たち。

とは言ったものの、Macと(仮想デスクトップの)Windowsを交互に使い続けること数日、ちょっとした違和感を感じるようになりました。

キーボードショートカットの使い方です。
例えば、今この記事はMacで書いています。文章の編集をしているので、いわゆる「コピペ」の作業が発生するのですが、Macのコピー&ペーストは「Command+c/v」を押すことになります。で、このCommandキーはWindows(リモートデスクトップ)では何にアサインしてあるかというと、「Windowsキー」にアサインしてあるのです。しかも、キーボード上には「Alt」の文字が。

ちょっとややこしいですが、そもそも(キーボード左下の)MacのCommandキーとAltキー(正しくはOption/Altキーですが)の並びがWindowsと逆になっているんです。・・・まぁこればかりはMacとWindowsのキーボードを並べて見てみないとわからない話で、しかも指の感覚というか記憶でなんとかなる話なのでおいておきますが。

話を戻すと、コピーやペーストをするとき、MacではCommandキーと何かを同時に押す、という作業をしますが、Windowsではどうかというと、Ctrlキーを使うわけです。コピーなら「Ctrl+c」です。ちなみにCtrlキーはキーボード最左列真ん中のCaps Lockキーにアサインされています。

要は、MacとWindowsでコピペをするときに指の位置が変わってしまうわけです。

当然、Karabinerにもその問題を解決するための選択項目があります。Command+なんとか、でWindows側でも扱えるようにする項目はあるのですが、まだそれを導入していなかったりします。理由は2つ。
・Windowsキーを修飾キーとして使うことがある
・そもそもMacのCommand+αキーが好きじゃない

コレばかりは手癖の問題もあるので、個人的には(Windowsの)左端のCaps LockキーがCtrl/Commandであり、MacでのControlキーもやはり同じ場所にいてくれるのがベストなんですが。ちなみに、MacのControlキー、ターミナルアプリを使うときに使うんです。Control+cでコマンドブレイクになるので。それだけなんですが。

それともう一つ。これは次回までの宿題なんですが、前回も書いたとおり、このキーボード、プログラマブルキーがいっぱいついてます。コレを使えないかな、と現在画策中です。使えないキーも多いっぽいところまでは調べているのですが、使えたら便利なので、いろいろ試しています。

2016年2月11日木曜日

MacにWindowsキーボードを導入した顛末(その1:キーボード購入編)

そもそもの話だが、普段はMac使いの私。仕事上Windowsを使うにしても、仮想デスクトップを使っているので、やっぱり目の前にいるのはMacなのです。

最近、特に趣味の筋トレをしていると、手首に痛みを覚えるようになりました。そこで、思い当たる理由を考えてみたところ、筋トレ自体には問題がなさそうなのですが(週1〜2回ですし手首に負担をかけるトレーニングメニューもほとんどないので)、毎日の生活で手首に負担をかける行為といえば、次の2つのことがありました。
・寝ている時に手首をひねっていることがある
・Macのキーボードを打つときに負荷がかかっているようだ
寝相の問題はいかんともしがたいのですが、Macに向かっていて、キーボードを叩く時間はおそらく一般の人達に比べても相当長いわけで、そこに原因があるかもと考えました。

私の使っていたキーボードは一般的なApple Keyboardというやつなんですが、結構キーが引っかかることが多く、そのため無駄に力を入れているのでは?という仮説が生まれました。

そこで、中古屋さんでたまたま見つけてしまったのが、
「Microsoft Natural Ergonomic Keyboard 4000」
でした。2,000円で購入。

なんと、このUSBキーボード、基本のキーを入力するだけならMacにケーブルを差すだけで入力ができます。ちなみにここまではなんの設定もしないまま使っていたりします。

ただ、MacとWindowsのキーボードはいわゆる「修飾キー」の配列が微妙に異なっているので、配列の違いをどのように吸収するか、そして、今までずっと悩んでいた、仮想デスクトップでのキーボード配列の勝手な変更をどう解消させるか、ということが次の問題になってきます。

調べてみると、そういう問題を解消してくれるソフトが存在するとのことなので、実際に導入してみることに。
  1. Karabiner(https://pqrs.org/osx/karabiner/index.html.ja)
    これはいわゆるキーボードカスタマイズツールです。OSレベルだけでなく、アプリレベルでも使えるとのこと。ただ、これを使うのはかなり難しいようで、未だにうまくいかない点が多いです。もう少しいじってみてから報告します。
  2. Seil(https://pqrs.org/osx/karabiner/seil.html.ja)
    これは、Macに存在してWindowsに存在しないキーである、「英数」「かな」キーを使えるようにするものです。Macのスペースキーの両隣にあり、Windowsでいうところの「半角/全角」キーの役割があります。
    私は、Macと同じようにしたかったので、スペースキーの両隣にある「無変換」「変換」がそれぞれ「英数」「かな」にアサインしています。
と、ちょっといじるだけでかなり使えるようになります。個人的にはオススメ、なのですが、問題は「修飾キー」の刻印と内容が微妙に違うこと、そして「ホットキー」と言われる、プログラマブルキーが使えないくらいでしょうか。

もう一つ、これは個人的な問題ですが、数字の「6」の場所です。
このエルゴノミックキーボードの大きな特徴は、キーボードの真ん中に空白の空間があることです。ブラインドタッチをする方はわかると思うのですが、右手で打つキーと左手で打つキーの間に大きな空白がある、ということなのですが、この分け方、アルファベットで言えば、T、G、Bの右に空間があるわけです。

まず左手の話をすると、指はA、S、D、Fに置かれ、それぞれの上下にあるキーはそれぞれの指で押されるわけです。そして、GはFを押す指と同じ指(具体的に言うと左手の人差し指)で押します。では、その上にあるキーは、というと、Tと5になるわけです。

では右手はどうかというと、右人差し指はJに置かれます。その上にあるキーはUと7になります。そして、Jの左隣にあるHの上はというと、Yと6になります。が、なぜかこのキーボード、6は左側にいるのです。


これはすごく困る、という問題でもないのですが、ちょっとした瞬間に「あれっ?」とはなります。なぜこうなったのやら、と思います。 

2016年2月10日水曜日

小ネタ:「スマホのアプリを作りたいんですが」という相談について

仕事柄、スマホアプリの作成を相談されることがあるわけです。

それが、業界にある程度詳しい方たちであれば、大体の予算感もわかるし、規模も理解されているわけで、こちらの見積などに対しても「それなりの」反応はしていただけるわけですが、最近はちょっと事情が違ってきているようです。

先日も、個人で仕事をしている方からそんな相談を受けました。全くITとは関係ない業界の方でしたが、一応話を聞いてみると、お客様のスマホにアプリを入れて自社の商品を売りたい、というものでした。しかもオススメ機能なども含めて欲しい、というお話。

そのうち、お話がだんだんとふくらんできたので、

「ちょっと待って下さいな」

と。そして、
・「スマホアプリ」はスマホだけで完結しないものもある(今回の件はそのパターン)
・作るのはいいが、どうやって配布するのか(値段はどうするか、という点も)
・アプリの公開によって収益がどれほど見込めるのか
なんて話をしたうえで、予算感を伝えたところ、

「そんな金額個人商店で出せるわけないじゃないの!」

と言われてしまいました。

意外かもしれませんが、「アプリ」と言っても、ただスマホの画面上にあるモノだけを作るわけではないんです。必要があればクラウドサーバなどへの接続を行ってみたり、お客様の情報を管理しているデータベースとの接続があったりするんですが、そういったのを作るのがプログラマとしての「腕の見せ所」なんです。そして、それが思っている以上に開発の料金に上乗せされるわけです。

そこまでは理解できている方でも、その次の話、「アプリと(商売の)収益」、という話になると今ひとつピンと来ない方が多いです。

例えば今回のお話で言えば、要するにAmazonアプリと同じものを作りたい、と考えているのだと仮定します。ちなみに、Amazonのアプリは無料で提供されています。もちろん、今回の方も「アプリは無料で配布したい」とおっしゃっていたのですが、そのアプリを使ってくれるというお客様は一体どれくらいいるのかを考えてみましょう。

Amazon(日本に限ります)の月間のユーザ数は、およそ5,000万人(2014/12のデータです)。この年の年間売上高が8,300億円ですから、一ヶ月平均690億円。一人あたりの売上は1,400円程度/月になります。

これを個人でやろうとするとどうなるか。お客様の数や販売する品物の種類にもよるのですが、月間ユーザが100人程度で、商品が1ヶ月で消費されるもの、価格は通常店頭で販売している価格が1,000円のものを同じ値段で買うと仮定すると、月間の売上は10万円になります。が、配送料を販売側が持つとすればその分利益が減る事になります。そして、開発費用が仮に100万円だったとすると、およそ1年分のアプリからの売上を持っていかれることになるわけです。

実は、私はいつもこういった相談を受けた際に、一応こういった説明をし、それを前提に見積をすることにしているのですが、やっぱり反応がすごいです。びっくりされて、「やっぱり無理かぁ」で終わることが多いです。やはりそれでも相談に乗って欲しいと思う方が多いというのは、それだけ「スマホのアプリ」が一般的になってきたから、そして、それを便利だと思って使っている方が多いからなのだろうな、と感じています。

私は作るだけでなく、マーケティングも多少かじっているので、どうしても「作りまっせ!」一筋では行かないんですよね・・・。