2015年9月29日火曜日

古いネットブックへのWindows 10導入顛末

仕事、という内容でもないですが、皆さんの参考になるかと思い、古いネットブックにWindows 10を導入した顛末をお知らせしたいと思います。

結論から言えば、成功しました。そして、かなり使えるらしい(私は使っておらず、使用者である妻の弁)とのことですので、押入れに突っ込んであるネットブックや中古で持ち運びに便利なマシンをお探しの諸兄には福音かもしれません。

ただ、そこに至るまでの道のりは実はすごく長かったです。試行錯誤の結果成功したと言っても過言ではないです。なので、その長かった道のりには触れず、最短でインストール成功する方法をお知らせします。

まず、用意するもの。

  • ネットブック本体(今回はAsusのEEE PC 1000Hをストック状態で用意)
  • メモリを積めるだけ(メーカー公称1GBでしたが2GB積めるらしい)
  • SSD(中古とかの安いので十分)
  • Windowsのメディア(今回はWindows7とWindows10の二つを用意)
基本的に、Windows7はWindows10にするための踏み台みたいな状態です(もとのネットブックはWindowsXPだったので、そもそもはWindows7をインストールするつもりで買ってあった)。

そして、もしネットブックが現役ならば、データのバックアップをしておいてください。基本、クリーンインストールしますので。

手順を簡単に書くと、
  1. Windows7インストールの前段階として、BIOSを最新版にアップデートする
  2. HDDをSSDに交換し、メモリも最大限積めるだけ積む
  3. Windows7をクリーンインストールする
  4. Windows7用のメーカー提供ドライバの最新版をインストールする
  5. Windows Updateを行って最新の状態にしておく(※オプション)
  6. Windows10にアップデート(引き継ぎ なしで行う)
  7. 必要に応じてWindows10用のドライバをインストール
直接Windows10をクリーンインストールでもよかったのですが、今回は後で述べる事情があり、Windows 7を一度インストールしたうえでの作業になっています。

注意点を順を追って説明していきます。
  1. BIOSのアップデート
    基本的に、Windows7に対応しているマシンはWindows10にも対応していると考えてよいです。Windows7より上位のOS対応のBIOSアップデートがあればそれをインストールすればよいですが、私の場合はWindows7版が最新でした。
  2. SSD・メモリ換装
    メモリは、あればあるほどよい、とは言いますが、まずWindows7にする時点で、どんなにメモリを積んでも3GBまでしか認識されないという制限があります(ネットブックでIntel Atomを積んでいるマシンは32bit版しかインストールできないらしいので)。したがって、最大でも4GB(OS側が3GBとして認識)を選ぶ必要があると思います。また、Windows10では32bitでも4GBを認識している、という情報もあるのですが、そもそも32bitOSが4GBのメモリを認識するのか(いわゆる「3GBの壁」の解消がされたのかどうか)わかりません。
    SSDについては、必須ではないです。SSD自体、読み込み速度は相当早く、例えばアプリ起動など、いわゆるサクサク「動く」という点では非常に有効ですが、書き込み速度(データをダウンロードしたりファイルを保存したりという作業に影響)が遅いということもあり、私は躊躇したのですが、HDDを積んでいるネットブックのHDDスペックは基本的に低速(回転数が遅い=読み書き速度が遅い)であり、SSDへの換装により、書き込み速度も向上しました(どんだけ遅いHDDだったんだ、ということにもなりますが・・・)。
  3. Windows 7のクリーンインストール
    HDDを換装したのであればバックアップはあとでなんとかなりますが、そうでなければインストール作業前にバックアップは必須です。クリーンインストールで注意する点は他にありませんのでこんなところで。
  4. Windows 7用ドライバインストール
    これが意外と大事です。少なくともメーカーで提供しているドライバは全部最新のものを入れておいてください。私はグラフィックスドライバを入れていなかったため、このあとのWindows10インストールで失敗しています。
  5. Windows Update適用(オプション)
    実は、私の環境ではこれをしなくてもWindows 10のインストールはできました。というか、Windows Updateがどうしても動かなかったんです。エラー回避方法はいくつかあるので試してみたのですが、どれもうまくいかず、「諦めた」というのが正解かもしれません。これができていれば、もしかするとWindows 10にはしなかったかもしれませんので、よかったのか悪かったのか・・・(これがWindows7経由でWindows10にした理由です)。
  6. Windows 10インストール
    クリーンインストールではなく、アップデート(OS起動中にインストール作業を行う)で行いました。この時、前のOSの情報を引き継がないオプションでインストールしました。こうしないとインストールができませんでした。また、更新プログラムのダウンロード・インストールもこの時点では行わないように選択しました。やはりこちらもうまくインストールできなかったので。
  7. Windows10用ドライバのインストール
    基本的にWindows7の時もそうですが、実はOSで認識したハードウェアのドライバは正常に動いており、わざわざ変える必要もないかもしれません。どちらかというとハードウェアメーカー側で最適化されたドライバと考えています。私はこの作業を一部しか行っていません(タッチパッドと電源管理のドライバだけはいれておきたかったので)。
このためにかけたコスト概算ですが、
  • ネットブック本体:¥15,000
  • OSパッケージ:¥12,000(Windows7 Home 32bit)→Windows 10のDSP版はもう少し高かったです
  • メモリ(2GB/1枚):¥3,000(中古)
  • SSD(128GB):¥8,000(中古)
しめて¥38,000 ナリ。本体をすでに持っているのであれば、最大23,000円で、すでに本体側の改造済ということならOS料金だけで現役マシンになれる、というお話でした。

ちなみに、個人的には古いネットブックではWindows 10の魅力が半減するかなぁ、というのがちょっと使わせてもらった感触です。デスクトップOSとしては今までのWindows(7まで)を踏襲したものなので、可もなく不可もなし、といったところです。また、今回のインストール作業ではクリーンインストールをメインでやっていますので、余計なサービスやアプリが入っておらず、かなり軽快に動作します。
しかし、当たり前の話ですがタブレットモードがなく、さらに画面タッチもできないのは、タブレットモードに慣れている状態の私には退屈というか面倒というか、ちょっと違和感があります。

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