2015年11月6日金曜日

小ネタ:アプリ制作とデザイン

私自身は、自分のことをエンジニアだと思っていて、デザイナーでは決してないと思っています。あくまでもプログラムを作る人で、プログラムのデザインとかあまり関係ない、と昔は思っていました。

そうは言っても作ったプログラムを使ってもらうためには、例えば使いやすさとか、使いたいと思わせるような動きとか、それなりに(実際にはかなり)重要だったりするわけで、どうしてもプログラムの「デザイン」、専門的な言葉を使うならUI/UXとか、そういったことを意識しないと本当はいけないわけです。

では、普通にプログラムをエンジニアが作るとどうなるか?基本的にプログラムの機能を作る人が作るものなので、デザインにはそれほどこだわりがありません。もちろん、ボタンの位置とか(整列していないとかどのボタンが右で左で、的なこと)は意識しますが、ストレートに言えばどんなアプリを作ってもまるで業務用のソフトみたいな(今でいうならふた昔前くらいのデザイン、でしょうか)感じになってしまいます。

私自身、そういったプログラムを作ってきた(そしてそれでよかった時代でありクライアントでした)ので、ある時、上司から「君の作るもののデザイン、ダサすぎるね」と言われた時はショックであり混乱もしました。だって、動くんですよ。必要な機能も盛り込んでいますよ。それなのに、アプリの機能と関係ない部分ですから。

しかし、現在、というより時代の流れでしょうか、アプリはただ動くだけではなく、デザイン面での考慮が必須になりました。ですが、開発をしようとしても、開発環境を普通に揃えた状態では、どうしても昔ながらのダサい画面しか開発できない、という状況に変わりがなかったりします。

もちろん、デザインが素晴らしいアプリの開発ができないわけではなく、それなりの環境を揃えることで実現できるわけです。世の中に優れたデザインのアプリが存在するということがその証拠ですが、ではそれは何か。

私は最近までスマホアプリを開発していたので、Javaを使うことが多いのですが、Javaのみで作ろうとすると、どうしても限界が出てきます。そこでスマホでは(そして調べてみるとPCアプリでも)XMLを使ってデザインをする、という方法があります。これはデザイン面での開発にとっては便利であり、簡単でもあるので、私はやりやすいと思います。

もちろん、開発環境の中で、パーツのデザインを含めて提供するというスタイルもありますが、よく言えばデザインが統一される、悪く言えばダサくなりがちだったりするわけですし、逆に、XMLを使うスタイルでも、ごちゃごちゃしたデザインになりがちなので、それぞれに長短あるのですが、いずれにせよ、機能以外の面でダサいアプリを作ることは、あえてそれを狙うことをしない限り(ネタアプリみたいな感じですかね)、できないししなくていいし、そんな時代になったんだなぁ、と思います。

実は、以前言われた「デザインがダサい」という一言は、今でも心の中に引っかかっています。むしろ、もうそんなことを言われたくない、という気持ちに変化していて、どんなアプリを作るにせよ、多少なりともデザインを気にするようにはしています。どんな簡単なアプリでも、誰かが使うことを考えて作ります。

ざっくりですが、私が考えるデザインの順番は、
・まず見た目。見た目が悪ければ使う気は起こらないはず。
・次に使い勝手。ボタンやらコントロールやらの場所を考える。
というもの。どれだけ使い勝手の良いものでも、見た目が悪いとあまり愛着が湧かないというのは「モノ」を選ぶ際のポイントになってくると思います。確かに世の中には見た目より使い勝手重視と思われるものもたくさんあるにはありますが、その全てが万人に受け入れられているとは思えませんし(しかも受け入れられるためには条件がいくつか必要)、見た目が良ければとりあえず受け入れてくれるわけで、見た目を最初に考えるのが私のスタイルです。

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